曹洞宗・安全寺

安全寺寺報より

平成15年 7月発行寺報より

方丈(住職)の代わりを務めて

突然の方丈の病から一年余り、この世の無常を思い右往左往の毎日でした。急ぎ学校勤めを辞め慌ただしく寺に入りました。総持寺・永平寺での修行を終えてからちょうど十年が過ぎてましたが、十年前手甲脚絆に草鞋履き、袈裟行李と手文庫、雲水(修行僧)の装束で寒さと不安に身震いしながら、これから厳しい修行が待ち構えている本山の前に立った時と同じ心境の毎日です。そして修行の日々と重ね合わせながら檀務に励んでいます。今、寺はいろいろな問題を抱え、大変で大事な時です。そんな時、お世話人さんに盛り立てていただき、後押ししていただき、梅花講員さんに勇気づけられ、檀信徒の方々に励まされ有難く思います。母が「檀家の方達が良い方ばかりだから、頑張れるのよ」と見ているこちらの方が大変だろうなあと思うことでも朝早くから、はつらつ(年なのでこの表現は適当ではありませんが)と働く姿。方丈の「おまえはおまえなのだから、おまえらしくやればいい」と常々言う言葉を噛み締めます。
修行は一生の大事、これからも頑張って行きたいと思います。変わらずお力添え下さいますよう、お願い申し上げます。

合掌

副住職 秋田文範