曹洞宗・安全寺

安全寺寺報より

平成15年 12月発行寺報より

方丈と寺を護って

突然の方丈の病から一年四ヶ月、一度も会話することもなくたった一筆「家に帰る」と「泰子・朋子・季子・文範」と家族の名前を書いただけでした。
一生懸命生きて来たのになぜ…なぜ…と病院へ通う道々、何度涙したか知れません。奇跡が起きることを信じ、毎日一日もかかさず病院へ行くことだけしか考えられなかった一年四ヶ月は長いようで短かったように思います。
六十四才とは余りにも急ぎすぎた人生に思います。お世話人さん、梅花講の皆さんのご協力で無事、大夜・本葬儀が執り行え、供花・御香典等頂戴し、檀家さんのあたたかさ、優しさに涙が止まりませんでした。
皆、一生懸命やって来たのに悲しいことが起こったり、切ないことがあったりすることは、どうしようにもありませんが、本当に辛いことです。
いつまでも沈んでいても仕方がないと思いながら又、引きずってしまう毎日ですが、本葬儀前日二十五世安全寺住職辞令拝命した若い住職を陰ながら支えて、寺を護って行きたいと思います。又、方丈不幸の知らせにお寺の一大事と心の暖まる品々、励ましの手紙等、お寄せいただいたご厚情を励みに頑張って行きたいと存じます。

今度ともよろしくご指導、お力添え下さいますよう心よりお願い申し上げます。

合掌

秋田泰子