平成19年 12月発行寺報より
先日、檀徒の方から「方丈(ほうじょう)さん、うちの寺は曹洞宗ですよね。何とお唱えするのですか?」と、ご質問いただきました。「Yさんは古い檀家さんにもかかわらず、何とお唱えするか、お分かりにではない。これは困った」と思いました。
曹洞宗(そうとうしゅう(そうどうしゅうと濁りません))では、~南無釈迦牟尼佛(なむしゃむにぶつ)~と、お唱えします。
「ご本尊さまはどなたですか?」と、逆に質問しますと「お釈迦様と聞いています。お仏壇の中にいるので・・・」と答えが返ってきました。「いつもただ手を合わせてお参りしていましたが、今日からは、南無釈迦牟尼佛とお唱えします。勉強になりました、ありがとうございました」と清々しい顔で帰って行きました。「曹洞宗では南無釈迦牟尼佛」どうぞ皆さんもお忘れなく。
大聖釈迦牟尼如来御詠歌(紫雲)の中に
草(くさ)の庵(いお)に寝ても醒(さ)めても申すこと
南無釈迦牟尼佛(なむしゃかむにぶつ)
とあります。永平寺をお開きになった道元禅師(どうげんぜんじ)さまも、草庵に坐して南無釈迦牟尼佛といつもお唱えしていた姿が目に浮かぶようです。昨年の九月下旬、福井の大本山永平寺、石川県の大本山總持寺祖院に皆さまとご参拝できましたこと、誠に良い仏のご縁でした。
合掌
住職 秋田文範